尾行といえば、探偵による浮気調査の基本ですが、探偵に頼らず、自分でパートナーを尾行することも不可能ではありません。
ですが、以下の点に十分に注意して行わないと、尾行が相手にばれてしまい、その後の浮気の証拠集めが非常に難しくなってしまう場合があります。
自分で尾行をする場合、万全の注意で慎重に行いましょう。
注意点１．尾行のタイミング
尾行は、できるだけ短時間で決定的な証拠をつかむのが理想です。長時間の尾行は、集中力も持続せず、パートナーに気づかれる可能性がアップします。
証拠をつかむまで何日にもわたって、早朝、パートナーが自宅を出ると同時に尾行を開始し、夜に帰宅するまで完全に後を付けるというのは現実的ではありません。
そのため、重要なのは、できるだけパートナーのスケジュールを把握し、浮気相手を会う可能性の高い時間にピンポイントで尾行を行うことです。
例えば、毎週水曜日は決まって帰りが遅いというようなときは、やはり水曜の夜に絞って尾行を行うべきですし、予定になかった急な出張が続くようなときは、出張先へ向かう交通機関に的を絞って尾行するという方法が考えられます。
また、どうしても相手のスケジュールを把握するのが難しいという場合は、あえて「浮気をしやすい環境」を演出して、その時間に尾行を行うという方法もあります。
例えば、さりげなく相手の休日を聞き出し、「その日は、学生時代の友人とあうため、○○に泊りがけで行ってくるよ。スケジュール合わなくてごめんね」などと伝えておけば、パートナーは、そのタイミングに合わせて浮気相手に会いに行く可能性が高くなるといえます。
注意点２．服装
ドラマや映画の中で、探偵はブラックスーツに帽子を目深にかぶり、サングラスをして調査対象者を追うようなシーンがありますが、実際の探偵は決してそのような服装で尾行はしません。
尾行をする際、何よりも大切なのは「周りに溶け込んで、目立たない」ということだからです。
なので、男性の探偵であれば、サラリーマンにしか見えない地味なスーツが基本ですし、女性であれば、OL風や事務員風のファッションが多いと言えます。
もちろん、尾行する場所によって服装は変えるべきです。遊園地に遊びにいくパートナーを尾行するのに、スーツ姿はかえって目立つでしょうし、ビーチで事務員風のファッションというのも浮いてしまいます。
ですので、できるだけ注意点１にある「尾行のタイミング」の確認において、その行き先まで把握しておけるのがベターです。
また、当然ではありますが、普段パートナーと会う際によく着ている服装は避けるべきでしょう。出来るだけ、普段あまり着ないタイプの服装を心掛けるべきと言えます。
注意点３ 尾行の距離
探偵の間では、尾行する際の対象者との距離は、10mから20mが基本と言われています。ですが、必ずしもこの距離以外で尾行ができないわけではありません。ましてや、探偵の尾行と違い、パートナーは本人の顔を知っているわけですから、ある意味、探偵以上に注意して尾行する必要があるといえるでしょう。
非常に人の多い繁華街などであれば別ですが、20mよりもさらに距離をとった方が無難なことが多いと思われます。
注意点４ 証拠の撮影方法
尾行の結果、パートナーの浮気の現場に遭遇した場合、写真・動画などで確実な証拠を残すのがベストです。例え、ラブホテルから浮気相手と出てくるところに遭遇したとしても、確実な証拠がないと、後日、しらばっくれてしまうと、なかなか追及することができません。
ですが、動画や写真などで決定的な場面を撮影しておけば、言い逃れはできません。
撮影の際に最も最も注意すべきは、パートナーの顔がはっきりわかるように撮影することです。つい、浮気相手の方が気になってしまい、浮気相手の顔を撮影しなければ、と思いこんでしまう場合が多いですが、浮気相手だけを撮影に成功しても、パートナーが後姿だったりすると「これは自分ではない」というような言い逃れをされてしまいます。ですので、やはりパートナーの顔を撮影することが重要です。
なお、ホテルから出てくるなどの決定的な瞬間に、パートナーの顔を撮影するのが難しそうな場合、写真ではなく、「動画」で撮影するのが望ましいと言えます。仮に、ホテルから出てくる瞬間が後姿であったとしても、その後姿を途切れることなく撮影し、その延長で顔がわかるシーンを撮影できれば、動画の流れでパートナーがホテルから出てきたことは明確になります。